インポテンツに有効な薬価収載の医薬品

男性のインポテンツは古今を問わず大きな悩みごとのひとつであり、現在では性器の動脈を拡張して海綿体への血液の送り出しをスムーズにし、インポテンツ、いわゆるEDの症状を改善する効果が期待できるED治療薬が多数登場しています。
しかしながら、このインポテンツというのは、他の病気やケガなどとは異なり、そのままの状態にしておいたとしても生命の危険があるとか、身体的な苦痛が生じるというものではなく、他人に対して感染するようなものでもありません。
そのため、せっかく登場したED改善薬も、原則的には健康保険の適用がない自由診療として医師からの処方を受けるしかなく、患者の自己負担がきわめて高額なものとなってしまっています。
これとは逆に、健康保険の適用を受ける一般的な医薬品は、厚生労働省が示した薬価基準とよばれるものに収載され、病気の種類、使用方法、薬価などが細かく決められているため、全国どこにいても、少ない費用で手に入れることができるようになっているのです。
それではインポテンツに有効な医薬品がまったく薬価収載されていないのかといえば、実は少ないながらも例外が存在しています。
たとえば、ED治療薬の一種にはタダラフィルという成分を配合しているものがあり、これには血管の拡張、血圧低下などの効果があることがわかっています。
そのため、肺動脈性肺高血圧症や前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として、これとまったく同じ成分を含む医薬品が薬価収載となっているのです。
一般的なインポテンツの症状だけであれば、こうした医薬品が処方されることはありませんが、たとえば排尿障害とインポテンツの両方の症状がみられるといった場合には、例外的に保険適用で処方されるケースがあり得ます。